バイオリン製作も終わったのでいよいよギター製作を開始することとした。基本的な作成手順は前回作ったウクレレと同じく”Classical Guitar Making: A Modern Approach to Traditional Design”に従う予定。この本はとても分かり易く、写真を見るだけでもお勧めの一冊。
まずは型作りからで、この本に載っている図面を拡大コピーして、スケールを650mmから625mmに変更したプラン図を作成。これをベースにベニア板で半分のテンプレートを作成。そのテンプレートを使ってアクリル板に両側をトレース。IMG_20140527_111539
糸鋸盤でアクリル板上のトレースの少し外側をカット。位置決めの小さな穴を空けてベニア板をアクリル板に固定してトリマーでトリミングしてやすりで外周を整える。
ただ、後で思ったのだけれども、この順番だと左右の高さをきっちり合わせる事が難しい。基となるベニアの型のセンター部分を1cmぐらい出しておき、サンター ライン上で上下に位置合わせようのドリル穴をアクリル板に合わせた状態で空けるほうが確実。そうすれば同じ穴を使って両側の位置合わせができる。
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アクリル板に表板のブレースのパターンを書き込み、ブレースの両端部分に小さなドリル穴を空けておく。これでテンプレート完成。
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次にサイドモールドの作製。テンプレートをMDF板に合わせ、センターラインが1cmぐらい中側に入るようにして外形をトレースする。
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さらに6cmぐらい外側にも線を引きトレースに合わせて糸鋸盤で板を切り出す。外側はサイド板をモールドにクランプするので曲面にする必要は無く、多角形に仕上げたほうが良い。
やすりで内側の曲面を仕上げた後、残りのMDF板とともに位置決め用のダボ穴を空ける。
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出来上がった一枚目のMDF板を基準として外形をトレースし、残りの全ての板を糸鋸盤でカットする。サイドモールドは10cm厚ぐらいに仕上げるので、12mm厚のMDF板を8枚用意した。
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カットしたMDF版をトリマーでトリミングして一枚目の板と同じ形に仕上げた後、一枚ずつ接着していく。一度に何枚もくっつけようとすると位置がずれやすい。
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IMG_20140814_173413接着剤が乾いたらかんな、やすりで表面を滑らかに仕上げた後、シェラックでコーティングする。本ではさらに水性のコーティング剤を塗るようにあるが、それはとりあえずスキップして、必要になったら後ですることとした。
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