自宅の納戸を空けて楽器製作のための作業部屋として、作業台・棚の製作、必要な電動工具やら冶具やらを揃えていたらすっかり時間がかかってしまった。やっと作業が少しづつできるようになった。
そんなこんなをしているときにホームセンターで屋久杉の板を見つけた。正目ではないけれども心引かれて、復習も兼ねてまずこれを使って再度ウクレレをつくることにした。側板と裏板にはシュリ桜の板を、ネックには栗の木のブロックを、指板には黒檀の板をそれぞれ買った。表板、側板、裏板は10mm厚の板をなんとか2枚に開いて使わないといけないし、ネックも少し短いので切り貼りして延長しないといけなそうなので結構大変。
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今回の基本的な作成手順は”Classical Guitar Making: A Modern Approach to Traditional Design”に従う予定で、この型作りもこの本を参考にしている。
MDFパネルを糸のこ盤で切ってまず基本となる半面を作ってやすりで仕上げ、それを使って外枠の一枚目をつくり、二枚目以降は一枚目を方にしてルーターで形をコピーして外枠4枚を作る。写真に見える小さな穴は位置合わせの為のダボ穴。
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12mm厚の板4枚をボンドで貼り付け、パイプに巻いた紙やすりで仕上げた。それ以外の型は必要に応じて接続できるようにダボ穴を空けてある。PET樹脂板の透明型も作製。
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湿気による安定性を高めるためにシェラックを塗ると良いとあったので、完成した型にシェラックを塗った。おまけで外枠を作った際の切れ端もきれいに形を揃えて5枚を接着してみた。側板を押さえるのに丁度いい感じに出来上がった。IMG_20130908_135431

ちなみにシェラックはeBayで買った”Liberon Lemon Shellac”で、デワックスされていないもの。アルコールに溶かして10日ほど放置してワックス成分を分離しようとしてみたのだけれども、半分ぐらいにしか分離しなかったので、今回はかき混ぜてワックス成分も一緒に塗った。色は”Lemon”なのでもっと薄い色を期待していたが、結構濃い色だった。今回のウクレレはこのシェラックで塗装するつもりだけれども、ギターには濃すぎる感じ。バイオリンにはちょうど良いかも。IMG_20130908_131842